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  1990年代
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1990  5 第44回ヴェネツィア・ビエンナーレ。統一テーマ「未来の次元」。金獅子賞=アンセルモ(絵画)、ベルント&ヒラ・ヘッヒャー(彫刻)。中央館でカルツォラーリ展。

 2 「ピエロ・ドラーツィオ展 : 紙による作品100」(児玉画廊)。イタリアから巡回。100点以上を2期に分けて展示。
 4 「ファッツィーニ展」(世田谷美術館、東京ほか)。柳原義達、佐藤忠良、安田侃など、日本人が数多く師事し、土方定一や今泉篤男も敬愛した彫刻家の回顧展。彫刻約50点、ドローイング100余点を展示。世田谷美術館は1985年からファッツィーニの作品をコレクション。
「LUCIO FONTANA : Spatial Conseption」(多摩美術大学美術参考資料館、東京)。油彩、陶器、ミクストメディアなど、様々な素材と年代による「空間概念」シリーズの作品67点を展示。カタログに峯村敏明が寄稿。
 5 「メロッティ展」(児玉画廊)。70年代に制作された金属彫刻6点を展示。
「現代美術の神話 ソナベント・コレクション : ネオ・ダダからネオ・ジオまで」(セゾン美術館、東京ほか)。イタリアの作家では、アンセルモ、カルツォラーリ、クネリス、マンゾーニ、マリオ・メルツ、パオリーニ、ピストレット、スキファーノ、ゾリオが展示。
 9 「イタリア現代美術のゆくえ」(A.T.Gallery、東京)。マリオ・メルツ、パオリーニ、ペノーネ、クレメンテ、クッキの展示。
 10 「ジャコモ・バッラ展」(児玉画廊)。絵画、立体、タペストリーなど13点を展示。
「マストロヤンニ彫刻展」(彫刻の森美術館ニキ・マルチホール)。彫刻、レリーフ、素描、版画、タピストリーなど110点を展示。

1991  1.17 マンズー死去(ローマ)。
 1 ◇湾岸戦争勃発。

 3 「知られざる巨匠 メダルド・ロッソ展」(彫刻の森美術館)。彫刻の森美術館所蔵のロッソ作品を展示。その後、常設展示として「ロッソ・ルーム」が開室。
  「ピエトロ・コンサグラ展」(児玉画廊)。
 5 「イタリアの現在 : トランスアヴァングアルディアその後(Now in Italy)」(児玉画廊)。アルベルト・ガルッティ、アルカンジェロ、ブルーノ・チェッコベッリ、ジャンフランコ・ダロンツォ、ジュゼッペ・マテニエッロなど12名による25点を展示。
 10 「軽やかさへの一考展(Un'idea di leggerezza)」(児玉画廊)。イタリアの2都市で開催された展覧会が規模を変えて日本に巡回。バッラ、デ・ピシス、フォンタナ、メロッティ、トゥオンブリ、スキファーノ、パスカーリなどの作品を展示。

1992  7.9 第12回ローマ・クァドリエンナーレ。
 6 ◎第9回ドクメンタ。

 4 「未来派 FUTURISM 1909-1944」(セゾン美術館ほか)。エンリコ・クリスポルティ監修。多様なジャンルに渡る未来派の活動を3つのセクションで展観。200点以上の作品と資料を展示。
「ルーチョ・フォンターナ展 : 切り開かれた空間」(新宿・三越美術館、東京ほか)。
 8 「第5回現代芸術祭 創造 : ミラノアート&デザイン」(富山県立近代美術館ほか)。アダミ、ロテッラほか5人のアーティストと、アキッレ・カスティリオーニ、アルド・ロッシほか10人のデザイナーによる約100点を展示。
「現代イタリア陶芸展 1950-1990」(佐賀県立九州陶磁文化館ほか)。ファエンツァ国際陶芸博物館の所蔵品を中心に112点を展示。バイ、カポグロッシ、クリッパ、ドーヴァ、フォンタナ、メロッティ、ザウリなどの陶による作品を展示。
 9 「サヴェッリ展」(児玉画廊)。NYを拠点に活動するイタリア人画家の日本初個展。
 10 「アルテ・ポーヴェラ展」(児玉画廊)。アンセルモ、ボエッティ、カルツォラーリ、ファブロ、クネリス、マリオ・メルツ、マリサ・メルツ、パオリーニ、パスカーリ、ペノーネ、ピストレット、ゾリオを紹介。
 11 「エンリコ・カステラーニ展」(鎌倉画廊)。1980~90年代制作の「sperificie bianca」シリーズを展示。

1993  6 第45回ヴェネツィア・ビエンナーレ。テーマ「アートの基本方位」。オリーヴァが総指揮者を務める。国際絵画大賞=リチャード・ハミルトン、アントニ・タピエス、国際彫刻大賞=ロバート・ウィルソン。次回のビエンナーレを100周年にあわせるため、この年のビエンナーレは一年延期して開催。
 ― ◇欧州連合(EU)発足。

 6 「デ・キリコ展 : 1920-1950」(千葉県立美術館ほか)。
 7 「大光コレクション展 : 先見の眼差し…再構成。」(新潟県立近代美術館)。全国の美術館に移された大光コレクション約200点をコレクション発祥の地に集める。イタリア人作家では、バッラ、ボッチョーニ、フォンタナ、カポグロッシ、カステラーニを展示。+[ノートを読む]

1994  2.24 ボエッティ死去。享年53歳。
 10 「イタリアン・メタモルフォシス 1943-1968(The Italian Metamorphosis, 1943-1968)」(グッゲンハイム美術館ほか)。チェラント監修。

 1 「アルナルド・ポモドーロ展」(彫刻の森美術館ほか)。彫刻48点、版画・メダル26点を展示。
 4 「イタリア・謎と神話 : 1930年・60年・90年の絵画」(ふくやま美術館ほか)。伝統と革新の相克をテーマに約80点を展示。
「ヌンツィオ展」(児玉画廊)。
 8 「フランチェスコ・クレメンテ : 浮遊する身体・夢想する自我」(セゾン美術館)。約120点を展示。
 9 「The Italiana : from Arte Povera to Transavanguardia」(ギャルリー・ところ、東京)。アルテ・ポーヴェラとトランスアヴァンギャルディアを2期に分けて紹介。
 10 「Forma1」(児玉画廊)。イタリアとロンドンを巡回。「フォルマ1」の9人の作家による約20点を展示。
 11 光と緑の美術館開館(神奈川)。マンズー、マリーニ、モランディなどイタリア近現代美術を所蔵する私立美術館。開館記念展は「ペリクレ・ファッツィーニ展」。
 ― 東京造形大学附属横山記念マンズー美術館開館(東京)。マンズーの彫刻と版画を収蔵。

1995  2.13 ブッリ死去(ニース)。
 6 第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ。ジャン・クレールがイタリア国外から初めて選出された総合ディレクターとなる。100周年に際して企画展「自己性と他者性 : 身体のかたち 1895/1995」をパラッツォ・グラッシほか3会場で開催。アペルト部門は廃止。金獅子賞絵画部門=ロナルド・B・キタイ、彫刻部門=ゲイリー・ヒル。優秀賞にヌンツィオほか。

 5 「イタリア現代美術に視る『白の宣言』 : 空間主義からアルテ・ポーヴェラまで(BIANCO ; the Declaration of White in Italian Contemporary Art)」(児玉画廊)。フォンタナ、サヴェッリ、コンサグラ、カステラーニ、パオリーニが展示。
 11 豊田市美術館開館(愛知)。国内外の近現代美術を紹介。
 12 「ブルーノ・ムナーリ展 : 偶然性と意図性の視覚コミュニケーション」(武蔵野美術大学美術資料図書館2階展示室、東京)。

1996  3 「MAC : Movimento Arte Concreta 1948-1958」(児玉画廊)。日本初のMACの展覧会。
 4 「マリオ・チェロリ : 夢見る力」(ふくやま美術館ほか)。
 4 「エンツォ・クッキ展」(セゾン美術館ほか)。日本初の本格的な回顧展。初期からの代表的な絵画、彫刻、素描など70点と、展覧会のための最新作12点を展示。
 6 「Pino Pascali(1935-1968) : Sculptures&Drawings」(アキライケダギャラリー、東京/田浦/名古屋)。3会場で開催。《Labbra rosse》《Mare》など彫刻5点と、ガッシュ30点を展示。
 8 「フィレンツェ・オペラ舞台画展 : ジョルジョ・デ・キリコからレナート・グットゥーゾまで」(高島屋アートギャラリー、東京)。フィレンツェ市立劇場が所有する、劇場のために美術家が制作したスケッチなどを展示。カゾラーティ、マッカリ、プランポリーニ、サヴィーニオ、シローニ、セヴェリーニ、ソッフィチなどを紹介。

1997  6 第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ。テーマ「未来、現在、過去」。1967~1997年の3世代にわたる作家たちを展観。
◎第10回ドクメンタ。
 7 ◇香港がイギリスから中国に返還される。

 5 「マリノ・マリーニ展」(彫刻の森美術館ほか)。
 8 「ジュゼッペ・ペノーネ : 石の血管」(豊田市美術館)。ペノーネ自身によって設置されたインスタレーションと主要作品を展示。
 11 「ジャコモ・マンズー : 愛と平和展」(光と緑の美術館)。
「イタリア美術 1945-1995 : 見えるものと見えないもの」(愛知県美術館ほか)。「40年代-50年代」「60年代-70年代」「80年代-90年代」の3章構成。26人約80点の作品で戦後の前衛美術の流れを紹介。

1998  9.30 ブルーノ・ムナーリ死去(ミラノ)。

 7 「ヴェナンツォ・クロチェッティ展」(横浜美術館ほか)。彫刻、素描約100点を展示。日本初の大回顧展。
「Ambienti Sensibili スタジオ・アッズーロ : 触って踏んで声かけて―21世紀の映像神話展」(新津市美術館、新潟)。ミラノを拠点に活動するグループが4点のインタラクティブ・アートを日本初公開。
 10 「ジョルジョ・モランディ : 花と風景 : 静かなる時の流れのなかで」(東京都庭園美術館ほか)。

1999  6 第13回ローマ・クァドリエンナーレ。
第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ。

 2 「彫刻の理想郷 : イタリア・チェレからの贈りもの」(神奈川県立美術館ほか)。フィレンツェ・ピストイア近郊チェレにある彫刻公園の環境芸術クレクションを模型やペーパーワークで紹介。
 4 「ファウスト・メロッティ展」(愛知県美術館)。日本初の回顧展。立体70点、陶器5点、素描30点。+[ノートを読む]

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